台紙なし印刷

台紙なし印刷

このセクションでは、台紙なしカッターオプションに関連する操作方法およびトラブルシューティングについて説明します。

カッターLED

台紙なしカッターには、カッターの状態を示すLEDがあります。カッターの側面からLED (1)の光を見ることができます。
台紙なしカッターのLED位置
カッターLED
問題/考えられる原因
奨励される解決策
オフ
台紙なしカッターの電源が入っていません。
以下の手順を実行します。
  • プリンタの電源スイッチがオン(|)の位置にあることを確認します。
  • 10ピンのカッターケーブルが両端(カッターPCBAとプリンタファイアウォール)とも接続されていることを確認します。
  • プリンタのメインロジックボード(MLB)への電源接続を確認します。
緑色点灯
すべて正常です。
カッターは使用可能です。
黄色で点滅
カッター詰まり
最近のカッター詰まりが原因として考えられます。カッター詰まりが指摘され、カッターの準備が整っている場合は、カッターを閉じてラベルをフィードし、この状態を解消します。LEDが緑色になったことを確認します。
その他の考えられる原因:
  • カッターの刃の動きが物理的に妨げられています。
  • カッターがプリンタから24Vの電圧を受け取っていません。プリンタのMLBのヒューズを確認します。
赤色点灯
カッターが開いています。
これは、カッターを開いた場合の通常の状態です。この状態を解消するには、以下の手順を実行します。
  • カッターが完全に閉じており、プリンタと同一平面になっていることを確認します。
  • 必要に応じて、カッターがプリンタに正しく取り付けられているかどうかを確認します。
カッターモジュールは、一般にメンテナンス目的でハウジングから取り外します。
けがを防ぐため、プリンタの電源をオフ
(O) ((O))
にしてから作業を続行してください。
安全を確認し、カッターのメンテナンスがすべて終わったら、カッターハウジングを元通りに取り付け、プリンタの電源をオン
(|) ((|))
にします。
赤色の点滅
カッターの上部または下部のラベル剥離センサーが検出されませんでした。
カッターオープンセンサーが検出されませんでした。

台紙なし印刷またはカッターの問題

問題
考えられる原因
奨励される解決策
ラベルの印刷に問題があります。
ラベルフォーマットのコマンドによってプリンタ設定が変更されています。
ラベルフォーマットにプリンタ設定を変更する可能性のあるコマンドがないか確認してください。
台紙なしカッターを使用する場合は、プリンタを
Linerless Cut (台紙なしカット)
モードおよび
Continuous (連続)
用紙に設定する必要があります。
印刷ラベル長は、設定されているラベル長と一致している必要があります。
台紙なしカッターオプションは、印刷なしゾーン(SGDコマンド:
media.linerless_offset
)をサポートしています。このコマンドは、ラベル上部(ZPLコマンド:
^LT
)の値が正の場合、ラベル長を大きくします。
ラベル長を大きくしない場合は、ラベル上部(
^LT
)値をゼロに設定します。
例A(印字ラベル長の増大):203dpiプリンタの場合、ラベル上部を61に設定
  • ラベル長 = 609
  • ラベル上部 = 61
  • 印刷ラベル長(単位ドット) = 609 + 61 = 669
  • 印刷ラベル長(単位インチ) = 3 + 0.3 = 3.3インチ
  • 印刷ラベル長(単位mm) = 76 + 7.6 = 83.6mm
例B(同じ印刷ラベル長):203dpiプリンタの場合、ラベル上部を0に設定
  • ラベル長 = 609
  • ラベル上部 = 0
  • 印刷ラベル長(単位ドット) = 609 + 0 = 609
  • 印刷ラベル長(単位インチ) = 3 + 0 = 3 インチ
  • 印刷ラベル長(単位mm) = 76 + 0 = 76mm
最初に印刷されるラベルは、後続のラベルより長くなります。
以下の設定は、
System (システム)
Settings (設定)
Power Up Action (電源投入時の動作)
および
System (システム)
Settings (設定)
Head Close Action (印字ヘッドを閉めたときの動作)
最初のラベルの長さに影響します。
最初のラベル長を後続のラベルと同じに保つには、設定を
No Motion (「動作なし」)
に変更します。
印刷中またはフィード中に用紙エラーが頻発する。
台紙なしオフセットコマンド(SGDコマンド:
media.linerless_offset
)にゼロまたはその他の小さい値を使用すると、用紙詰まりが発生しやすくなります。
可能であれば、プリンタのdpiに基づく
media.linerless_offset
のデフォルト値を使用してください。
最小
デフォルト
(0.3インチ)
最大
(0.375インチ)
203dpi
0
61
76
300dpi
0
90
113
600dpi
0
180
225
用紙エラー
用紙がプラテンローラーに巻き付いています。
プラテンローラーの損傷を避けるため、ローラーの表面を擦らないようにしてください。
  1. 印字ヘッドを開きます。
  2. 用紙が詰まっている場合は、マイナスドライバーを使用してプラテンローラーを後方に回転させ、用紙を取り除きます。
    プラテンローラーをドライバーで回転させ、巻き付いている用紙を引き出します。
  3. 用紙がくっついて簡単に取り除けない場合は、プラテンローラーをプリンタから取り外し、くっついた用紙を慎重に取り出します。
    用紙を除去するために溶剤や洗剤を使用しないでください。
    プラテンローラーに粘着した用紙を完全に取り除くには、プラテンローラーを交換します。
  4. 損傷していない用紙を真っ直ぐな端で切り取り、用紙をカッターに通して装着します。
  5. 印字ヘッドを閉じます。
  6. それでも問題が解決しない場合は、用紙が正しく装着され、プラテンローラーに破片が付いていないことを確認します。
  7. カッターがまだ正常に動作しない場合は、資格のあるサービス技師にお問い合わせください。
プラテンローラーとカッターの間に、用紙が扇状またはアコーディオン状に(しわになった状態で)詰まっている。
プラテンローラーの損傷を避けるため、ローラーの表面を擦らないようにしてください。
  1. 印字ヘッドを開きます。
  2. プラテンローラーとカッターの間に詰まった用紙がないか確認し、あれば取り除きます。必要な場合、マイナスドライバーを使用してプラテンローラーを後方に回転させ、詰まっている用紙を取り除きます。
    プラテンローラーをドライバーで回転させ、巻き付いている用紙を引き出します。
  3. 損傷していない用紙を真っ直ぐな端で切り取り、用紙をカッターに通して装着します。
  4. 印字ヘッドを閉じます。
  5. プリンタが
    Linerless cut (台紙なしカット)
    モードに設定されていることを確認します。設定が間違っていると、この問題が発生する可能性があります。
用紙が右にずれているため、ラベル剥離センサーが用紙を検出できません。
  1. 用紙の内側の端がラベル剥離センサー(1)より完全に下にあるかどうかを確認します。そうでない場合、印字ヘッドを開き、用紙ロールが用紙ハンガーに正しくセットされていることを確認し、経路全体で用紙を内側に調整します。
    台紙なしカッターで用紙を左にスライド
  2. 用紙ガイドをチェックし、用紙ガイドが用紙の端に触れていることを確認します。
    用紙ガイドを内側にスライド
  3. 印字ヘッドを閉じます。
用紙がカッターに装着されていません。
用紙をカッターに通して装着します。
カッターエラー
カッターアセンブリが開いています。
  1. カッターの前面にある金色の四角に圧力を加え、カッターの上部を所定の位置にはめ込みます。
    金色の四角を押して、台紙なしカッターを閉じる
  2. 印字ヘッドを開閉してエラーを解消します。
  3. PAUSE ([PAUSE](一時停止))
    ボタンを押して印刷を有効にします。
カッターの後ろに落ちたゴミや用紙の屑によって、カッタークローズセンサーが塞がれている場合があります。
  1. カッターのリリースレバーを押し下げた後、カッターを前方に回転させます。
    リリースレバーを押下し、カッターを回転させてプリンタから離す
  2. カッタークローズセンサーを塞いでいるゴミを取り除きます。(金属製ではなく)プラスチック製のへらを使用して、ゴミをそっと取り除いてください。
    この位置で、カッターオープンセンサーにゴミが付いていないか確認します。
  3. 必要に応じてプリンタからカッターを取り外し、センサーとゴミにアクセスします。
  4. センサーがきれいになったら、カッターを再度取り付けて所定の位置にロックします。
  5. 印字ヘッドを開閉してエラーを解消します。