メモリ管理のための ZPL プログラミング

ZPL にはさまざまなプリンタメモリ位置があり、プリンタの実行、プリンタイメージのアセンブル、フォーマット (フォーム)、グラフィック、フォント、設定内容の格納に使用されます。

ZPL では、フォーマット (フォーム)、フォント、グラフィックはファイルのように処理されて、メモリ位置は DOS オペレーティングシステム環境でのディスクドライブのように処理されます。

メモリオブジェクトの命名 (最大 16 文字の英数字とそれに続く 3 文字の英数字からなるファイル拡張子がサポートされます (例:

123456789ABCDEF.TTF

))

ファームウェアバージョン 60.13 以前のレガシー ZPL プリンタでは、現在の 16.3 ファイル名形式ではなく 8.3 ファイル名形式しか使用できません。

オブジェクトをメモリ位置の間で移動して、オブジェクトを削除できます。

プリントアウトまたはホストに対するステータスとして、DOS ディレクトリスタイルのファイルリストレポートをサポートします。

ワイルドカード (

) によってファイルにアクセスできます。

オブジェクト管理とステータスレポートのコマンド
コマンド	名前	説明
^WD	ディレクトリラベルを印刷	アクセス可能なすべてのメモリ位置にある、オブジェクトと常駐するバーコードおよびフォントのリストを印刷します。
~WC	設定ラベルを印刷	プリンタ設定ステータスラベルを印刷します。 FEED (フィード) ボタン () モードの 1 回点滅動作と同じです。
^ID	オブジェクトを削除	オブジェクトをプリンタメモリから削除します。
^TO	オブジェクトを転送	オブジェクトまたはオブジェクトのグループをあるメモリ領域から別のメモリ領域にコピーする場合に使用します。
^CM	メモリ文字割り当てを変更	文字割り当てをプリンタのメモリ領域に再割り当てします。
^JB	フラッシュメモリを初期化	ディスクのフォーマットと同様です。すべてのオブジェクトを指定したメモリ位置 ( B: または E: ) から消去します。
~JB	オプションメモリをリセット	ディスクのフォーマットと同様です。すべてのオブジェクトを B: メモリから消去します (工場出荷時オプション)。
~DY	オブジェクトをダウンロード	プリンタで使用できる広範なプログラミングオブジェクト (フォント (OpenType と TrueType)、グラフィック、その他のオブジェクトデータタイプ) をダウンロードしてインストールします。グラフィックとフォントのプリンタへのダウンロードには、ZebraNet Bridge をご使用ください。
~DG	グラフィックをダウンロード	ZebraDesigner (ラベル作成アプリケーション) がグラフィック処理に使用するグラフィックイメージの ASCII 16 進表現をダウンロードします。
^FL	フォントリンク	補助的な TrueType フォントを基本の TrueType フォントに付加して、グリフ (文字) を追加します。
^LF	フォントリンクをリスト	リンクされているフォントのリストを印刷します。
^CW	フォント識別子	単一の英数字を、メモリに保存されたフォントのエイリアスとして割り当てます。

工場でプリンタにインストールされた一部の ZPL フォントは、ファームウェアのリロードや更新によってプリンタにコピー、複製、または復元できません。これらのライセンスで制約された ZPL フォントを明示的な ZPL オブジェクト削除コマンドで削除した場合は、再購入してフォントのアクティベーションとインストールのユーティリティによって再インストールする必要があります。EPL フォントにこの制約ありません。