固定型産業用スキャナの設定

固定型産業用スキャナの設定

使用事例に応じて、タイムアウト、適応型ROI検索、バーコード文字列の一致、読み取らない文字列などの固定型産業用スキャンの設定を行います。
固定型産業用スキャンツールの設定
設定
説明
Timeout(タイムアウト)
ツールがバーコードの検索プロセスを停止するまでの時間(ミリ秒)。 
高速バーコード読み取りアプリケーション(高速コンベアベルトや高速ターンテーブルなど)では、この値をバーコードの読み取り平均時間の少し上の値で、できるだけ低く設定します。アプリケーションをデプロイし、具体的な使用事例のデコード速度に関する実際のデータ(たとえば、5~15ミリ秒の範囲)を取得します。タイムアウトを、その速度のすぐ上の値(たとえば、20ミリ秒)に設定します。これにより、アプリケーションは高速の被写体画像からフレームをキャプチャし、良好な読み取りの確率を上げることができます。
Inverse 1D(反転1D)
  • Regular(標準)- 暗い前景/明るい背景バーコードを読み取ります。
  • Inverse Only(反転のみ)- 明るい前景/暗い背景コードのみを読み取ります。
  • Inverse Autodetect(反転自動検出)- 上記の両方のバーコードのタイプを読み取ります。
Minimum Percentage Barcode/ROI Overlap(最小パーセントバーコード/ROIオーバーラップ)
読み取るために、ROIに含める必要があるバーコードの最小パーセンテージを定義します。
  • 1Dバーコードの場合、これは水平(X)寸法にのみ適用されます。
  • 2Dバーコードの場合、水平および垂直(XおよびY)寸法に適用されます。
No Read String(読み取らない文字列)
バーコードを読み取らない場合に(出力が全くないのではなく、読み取りが成功したバーコードデータの代わりに)出力する必要があるデータを定義します。
Enable Adaptive ROI Search(適応型ROI検索の有効化)
このパラメータを有効にすると、基盤となるバーコードスキャンアルゴリズムは、過去の読み取りバーコードの存在に基づいて、後続の読み取りのROIのエリアを変更(縮小および再配置)できます。これにより、バーコード読み取りがより速く、より高性能になります。small/medium/large(小/中/大)ドロップダウン設定で、適応型ROIコンポーネントの生成方法を変更します。
Barcode String Match(バーコード文字列の一致)
デコードしたバーコードの内容に基づいて合格/不合格条件を定義するには、この設定を有効にします。Match String(一致文字列)が一致し、バーコード内のサブ文字列が存在すれば、バーコードツールは合格します。
Minimum BQM Grade(最低BQM評価)
最小BQM(バーコード品質評価指標)しきい値を定義します(この最小BQMスコアを満たさない場合、バーコードベースの合格/不合格が生成されます)。
Send Decode on Failure(不合格時にデコードを送信)
バーコードが読み取られているが
String Match ([String Match(文字列一致)])
基準を満たさない場合、この設定を有効にすると、ツールが不合格の間にバーコードデータを出力できます。